愛犬の犬生をより良く変える方法を伝えるトリマーのUNです。
今回は、飼い主様の永遠のお悩みドッグフードを食べない問題について
お話していきたいと思います。
ドッグフードを食べない
そもそも生きるすべの1つの食を拒否するというのは、どんな理由があれどオカシイと思ってください。
うちの子は食が細い、うちの子は偏食で、昔からそうだから…と思っていても
食べない理由は絶対にありますので、愛犬の為にもう一度考えてみてください。
もうずっとごはんを食べてない…という事はなくたまには何かしら食べていると思います。
おやつは食べる。気が向いたら食べる。など
もう食べないで何日も経つし元気もない…という事があれば身体に異常がありますので、直ちに病院へ向かってください。
今回は、たまに食べ元気はある子に限ってお話していきます。
食べない理由
身体に異常がなく食べない理由はこの2つ!
1.本能
ドライフードは、水分保有量が10%ほど。長期保存に適しており、使い勝手も良くコスパも良い。
カリカリとよく噛む事で歯石も付きにくく、唾液も出て良い事ばかりでは?
と思いがちですが、見方を変えると欠点に。
まず、わんこはそこまでよく噛まない。
一口入れて20回30回噛むなんてことはありません。多少噛んで飲み込みます。
唾液がたくさん出る前に飲み込む。ドライフードは水分量が少なく身体が乾くので水を飲む。
ですがこれにも欠点があり、胃につく時にはすでに食べ物と水が合わさっていないと
消化に悪いのです。そして水分量もないので食べにくいと思いませんか?
人間で言えば毎日カリカリのせんべいを食べているようなもの…
そしてドライフードは長期保存ができるようコーティングがされています。
このコーティングは自然由来だから大丈夫なんて話は関係ありません。
どんなものでも酸化します。この酸化が身体に悪さをするので
もしかしたらあまり食べない子の方が健康になれるかも?なんて。。
食べにくいものは好まない、身体に良くないものは受け付けないという本能が食べない原因
2.運動が足りていない
現代は圧倒的に運動不足です。
毎日散歩に行ってるかもしれませんが、それだけでは運動不足だと思ってください。
どのくらい散歩すれば良いのか?
それは愛犬に聞いてみて下さい。
私の独断的な判断で言えば、愛犬が尻尾を振りハーハーと楽しそうにおうちに帰ってきたら概ねOKではないでしょうか?
ですが、間違って解釈して欲しくないのが
その楽しい時間が1日1回で良いとは言っていません。
1日1回だけど長時間散歩に行ってるから大丈夫!なんてそれは間違いでしょう。
1日24時間、半分以上睡眠だとしても10時間ほどは起きているでしょう。
そのうちの1~2時間が散歩や遊び、他の時間はフリータイム。
もしそのフリータイムが一人でのお留守番だったら
愛犬は何をしていると思いますか?
きっと最初は一人でボール遊びをしたり、外を見たり、少し走ってみたりするかもしれませんが
大半は、する事もなく寝る。ではないでしょうか?
これがほぼ毎日と考えてみて下さい。
どうでしょうか。これでは当たり前にお腹は空きません。
疲れて寝るのとする事がなくて寝るは、全く別物の睡眠です。する事がなくて寝るは絶対に避けてあげてほしいと思います。
改善方法
食べないからフードを変えてみたとよく聞きますが、
フードを変えたところで、食べない理由はそこではない事が多いでしょう。
あんまり食べないからおやつをあげてみよう。の前に1度長期的に実践してみてくださいね。
ステップ1. 遊べる時はとにかく遊ぶ
”愛犬を暇にさせない”
を目指してみてください。
運動すれば必ずお腹が空きます。フードが嫌でも毎日少しは食べるようになるはずです。
散歩や外に行く時間がなくてもできる事はたくさんあります。
ボール遊び、タオルの引っ張りっこ、知育オモチャ、追いかけっこ
まだまだできる事はあります。
うちの子ボール遊びしないんだよね…とよく聞きますが、遊び方を知らないだけです。
遊び方を教えた事はありますか?
楽しそうにボール遊びを教えれば絶対にできます。
遊び方はなんでも◎。とにかく暇にさせないで動かす事。
たくさん遊んでもあまり食べない子は次もセットで↓↓
ステップ2. いつものごはんをふやかして、トッピングをしてみる。
ドライフードが嫌いな子には、ステップ3.よりハードルが低めですし、今あげてるフードを変える必要もありません。
お湯でふやかして冷めるまで時間を置き、その後ふりかけなどではなく
ウエットフードなどをトッピングしてみてください。香りもあり、食欲もUPします。
↓こちらのペットカインド商品はトライプ(胃と胃の内容物)が丸々入っているため、栄養価も高くオススメです。
↓馬肉は薬膳的に筋や骨を強くすると言われ、低カロリー高タンパク+鉄分も豊富です。
トッピングはふりかけでなく、ウエットフードでお試しを!
ステップ3. 手作りフードにチャレンジ
フード食べない問題は、手作りに変えると大半はあっという間に解決します。
きっと愛情も入りとっても美味しいのでしょう。
何でもっと早く手作りしなかったんだろうと後悔したのは、他でもない私の話ですが、
手作りフードにはメリットがたくさんあります。
愛犬の体調に合わせて栄養を与える事ができ、なんと言っても不必要な添加物を除く事ができます。
その為、未病(病気になる前の症状)は必然的に改善できるのではないでしょうか。
頻繁にある下痢や嘔吐、涙が多い、耳のトラブル、イボ等
他にも様々な症状の改善が期待できる事でしょう。
食材の目安
肉や魚1 : 野菜1~2 : 炭水化物0.5
手作りで気をつけるべき点
ユリ科のもの、ネギ系には注意(ニンニクは可となっているレシピもあるが、体調や年齢によっては中毒を引き起こす可能性もあるので扱う場合は慎重に)
内臓系やカボチャは、ビタミンAが豊富なため毎日の摂取は控える
食べにくそうだからと細かくしすぎない。たまに骨付き肉を与えたりし、考えながら食べる事も重要になります。(歯のないわんちゃんには、詰まる危険もあり消化にも悪いので柔らかく食べやすいサイズにカットしてあげて下さい。)
食材のローテーションは必須。同じ食材ばかりでは偏りが発生します。肉や魚は特に。
手作りごはんはハードルが高いと避けるかもしれませんが、できるときに作り置き(冷凍OK)してみて下さい♪
炊飯器を使うと想像より手間もなく簡単にでき、意外と続けられますよ~
我が家の愛犬は、10歳で迎え歯がなかったので、全ての食材を細かくしていたので多少時間はかかりましたが、
フードを食べず過ごしていた子が手作りに変えたらもっとちょうだい!と言わんばかりの食いつきになり、
美味しそうに食べてくれる姿をみると、切る手間や食材の金額は全く気にならずまさにプライスレスでした。
皆さんにも是非チャレンジして頂きたいです♪
まとめ
今回はフード食べない問題を深掘りしてみました。
フードが問題か運動不足か、あなたの愛犬はどちらなのか、はたまた両方なのか。
まずはたくさん運動をさせてあげて下さい。
お金を払ってドッグランに行く必要はありません。公園やお庭、お家の中でも良いのです。
とにかく動かせて刺激をたくさん与えてお腹が空くような工夫をしてみてください。
どのくらい遊べば良いのか、どのくらい散歩に行けば良いのか、どのくらいごはんをあげれば良いのか
と言う質問をよくされますが、愛犬を観察してご判断下さいね。
愛犬の体調は良いか、顔が明るいか、体型は適切か、飼い主様が1番良く分かるかと思います^^
正解不正解はありません。わんちゃんと飼い主様が心地の良い選択をして頂けたらそれがベストです♪
何か1つでもお役に立てたら幸いです。